ワタミ、「ワタミの宅食」営業所に蓄電池設置 ~バーチャルパワープラント実証事業開始

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ワタミの 100%子会社であるワタミファーム&エナジー(以下「ワタミF&E」)は、パワーシェアリング(以下「PS社」)と共同で、バーチャルパワープラント実証事業(以下「VPP実証事業」)を開始した。

2016 年 8 月より、ワタミF&Eが小売電気事業者として電気を供給する「ワタミの宅食」の営業所に蓄電池を設置し、 需給調整の実験を行っている。今後は、ワタミグループの事業拠点はじめ、電気の供給先となる拠点に蓄電池の設 置を拡大し、「VPP(Virtual Power Plant、仮想発電所)」の構築を目指す。

■電力自由化を受け、必要性が増してきた「VPP事業」
国内では、東日本大震災後より、従来の大規模集中電源に依存した供給システムからの脱却が課題となってきた。また、「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法」(以下「FIT」)を受け、再生可能エネルギーが急速に普及する中、気象条件等の影響で発電量が変動する再生可能エネルギーを、いかに安定供給し、 有効に活用していくかが喫緊の課題となっている。 こうした中、複数の小規模な分散電源や電力の需要抑制を統合することによって、あたかも1つの発電所のように制御を行うことのできる「VPP」が、改善手段として必要性を増してきている。

■ワタミF&Eが行う「VPP実証事業」とは?
今回、ワタミF&Eが取り組むVPP実証事業は、電気の供給先である「ワタミの宅食」の営業所にPS社が蓄電池を設置し、インターネットを利用した遠隔制御により蓄電・放電管理を行うというもの。再生可能エネルギーの発電状況に合わせて、蓄電・放電するとともに、昼夜の電力購入タイミングを動かす(ピークシフト)ことにより、電気料金の低減を狙う。このVPP実証事業を通し、ワタミF&Eは、PS社と共同で蓄電池の需給管理のノウハウを蓄積し、今後は電気の供給 先となる拠点に蓄電池の設置を拡大させていく計画。これにより、再生可能エネルギーの効率的な供給および消費を促すとともに、既存の送配電システムでも欧米のように、再生可能エネルギー(FIT電気)比率を高められると見込んでいる。

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